NRF APAC – シンガポール 『グルメ紀行』

スマホの方は、横向きで見ていただくと見やすくなります☆

≪中華系74%、マレー系14%、インド系9%≫
とは、シンガポールの人口分布です。
ちなみに公用語は4つ(英語・中国語・マレー語・タミル語)あります。
その国の文化を代表する料理も多民族国家ならではでバラエティーに富んでいます。
2泊4日の強行スケジュールでしたが、
食を通じて出来た様々な体験をレポートいたします。

熱、辛、暑、臭、そして、高。

シンガポールには、
”ホーカーセンター”と言われる屋台村が多くあります。
ホーカー(Hawker)とは英語で「露天商」という意味で、
ホーカーセンターは屋台を集めたフードコートのような場所のことです。

シンガポールでは古くから露天商による路上での屋台販売が盛んでしたが、
衛生管理の面で政府主導で”センター化”されたのが始まりです。

写真は宿の近所にあった、”Lau Pa Sat” (ラウパサ)ホーカーセンターです。
ここは夕方になると道路を封鎖し、ビアガーデンの様にテーブルが並べられます。

初シンガポール料理は、ここラウパサからキックオフしました☆

ラウパサなのさ

チリクラブ

トマトソースや卵ベースのチリソースと、カニを殻ごと中華鍋で炒めた料理です。食べる時はハサミで殻を割ったり、スプーンを使ったりしていただきます。我々は手袋を使っていただきました。
濃厚なソースが絡んだクラブの身は絶品です!
ソースをマントウ(柔らかだけど歯ごたえのあるパン)に絡めて食べるのもおすすめ。御替わりの無限ループに陥りました☆

サテ

サテーとは、ターメリックなどでマリネされた肉を、竹串にさして焼いた料理です。焼き鳥に似た食べ物ですが、日本の”塩かタレ”ではなく、インドスパイスやピーナッツソースに漬けて食べるところが、大きく異なります。
一緒にお皿に添えられているのは、クトゥパという、餅ににた触感のキュウリとのこと。

旧友と夕風とタイガービールと

前職 InVue時代の旧友キーウェイ(KW)と乾杯です。
シンガポール在住の彼から、色んなおススメグルメを教えてもらいました。日が沈んだサテーストリートには、涼しい風が吹き抜けていきます。
タイガービールの喉越しも格別でした。

未知との遭遇

サテーストリートで軽くシンガポール料理を口にした後、
2次会にいこうと誘うKW。
しかし2次会はお酒ではなく【果物】とのこと。

その果物とは、ドリアン (Durian:発音はデュラン・デュランの”デュラン”です)!
育てるのが難しく、栄養価がとても高い、
”王様の果物”と言われるほど高価(効果)な果物とのこと。

が、しかし・・・

同じに見えるDurianですが、それぞれ味が違うとのこと。
沢山種類があります。
種類ごとに価格が異なり、
kg いくらで秤にのせて精算します。

”甘いのが好きか?ビターの方がよいか?”と聞いてくるKW。果物なので ”甘い”と答えたところ、
『黒刺』がチョイスされました。
なかなかスパイスの聞いたネーミングです。

割るとこんな感じで、肉厚な身がぎっしり。
匂い(臭い)がキョーレツ!
地下鉄やバス、またホテルなどへの”持ち込み”が禁止されている理由がわかりました・・

”郷に入っては郷に従え”というわけで、いざ実食!
舌触りはバターや溶けたキャラメル、味はニンニク、臭いはニンニクと台湾の臭豆腐を混ぜたような(個人的意見)・・・

とにかく今まで味わったことがない衝撃的な何かが喉奥を刺激し、嘔吐感を倍増させます。

しかしKWによると、数回食べると慣れてきて病みつきになるとか。
合点、周りのテーブルの人たちは、基本一人一個(なかには3個食べている人もいました)、家族でいくつかを分け合ったりしてモリモリ食べていました。
えずきまくる我々を横目でみながら笑っていました。

ちなみにお値段は一個 7,000円~10,000円+です。
(マレーシア産はめちゃくちゃ安いけど、シンガポール産は品質が良く、味が別格なのだ。とのこと。)
値段も王様です。

Durianを堪能した一行。
(口直しに?)何か食べに行こうと、GRABを呼んで3件目を目指しました。

が、しかし・・・

いかがですか、皆さん
食欲をそそるこのキャラクター。
そう、見ての通りここは “蛙専門店”です。

大忙しの厨房。
2蛙で1蛙タダ。3蛙で1蛙タダ。。。
”FROGGGY” なメニューが並びます。

蛙の甘辛粥と唐揚げを注文しました。
味は、鱈(白身魚)でした。

出会えたよろこび☆

ホーカー、ドリアン、カエル。と、初日からローカルフードを体験した一行。
流石のカルチャーショックに少なからずダメージを受けた胃袋にすこし癒しを与えるべく、
2日目と3日目は、日本人好みの味を探求してみました。

Dian Xiao ER (ローストダック)

Marina Square(Marina Bay Sandsイベント会場近く)にある、ダックが有名なレストランです。このダックは今まで食べた中でも、かなり美味しかったです☆

https://www.dianxiaoer.com.sg/

SONG FA (リブとお茶)

宿から徒歩5分ほどのChina Townポイントにある、Bak Kut Teh (バクテーと読みます。肉骨茶と書きます)の店に行きました。
このSONG FAは、2016年から8年連続でミシュランを受賞しているバクテーの有名店とのこと。
15分ほどまって入店しました。楽しみです。

https://songfa.com.sg/

名物はなんといっても、リブです。
リブ、スペアリブ、ロインリブはじめ内臓を、塩味のスープでいただきます。2人でスペアリブとプライムロインリブをシェアしました。写真ではわかりにくいですが、ホロホロなのに弾力があるお肉に、自家製ソースをつけていただきます。そしてこのスープが絶品で、うすしおなのに豚骨で奥行きのある癖になる味のスープでした。
そしてなくなるとすぐに追スープが注がれます。

肉・骨・茶とあるように、お茶も美味しかったです。
どのお茶を頼んだか忘れましたが、ティー・マスターが美味しく作ってくれます。
ホロホロ肉⇒うすしおスープ⇒お茶でさっぱり⇒ホロホロ・・・

【煮豚】というシンプルな主演を、助演の大活躍により、素晴らしい舞台が出来上がっていました。

BOON TONG KEE(鶏飯)

最終日、ホテルをチェックアウトして、鶏飯で有名な文東記に向かいました。揚げ豚を注文したかったのですが、この店にはありませんでした。代わりにいろいろ探索してみました。

https://boontongkee.com.sg/

先ずは、看板メニューの蒸し鶏から。
めちゃくちゃ美味しかったです。年季の入ったウェイトレスさんが、”ツケテタベル”と言ってくれた自家製ソースが絶品でした。
ハーフを注文しましたが、まさかの御替わりして、結局1羽分いただきました。

【蒸し】からの、【揚げ】。
この揚げ鶏も美味しかったです。皮はパッリパリで、身はシットリ。
年季の入ったウェイトレスさんに、”ビールノム”と勧められ、断る理由もなかったので、美味しく頂きました。
日本ではあまりで会わない、クオリティでした☆

揚げスペアリブのZhen Jianソース(甘辛煮?)
揚げた箇所にはしっかりと歯ごたえがあり、肉は柔らかく、そしてソースが衣にしっかりと絡んでおり、まさに味の三位一体でした☆

編集後記

MBSやマーライオンなどをはじめとする”近代的”な場所からはシンガポールが国家として前に進むのエネルギーを、そしてホーカーやドリアンやカエルといったローカルプレイスからは、シンガポール国民が生きていくエネルギーを感じました。

ちなみに日本の一人当たりの名目GDPは2010年に逆転され、シンガポールのそれは今や日本の2.5倍以上の88,000ドルとのこと。

為替もさることながら、インフレのシンガポールとまだまだデフレボケ日本との物価の差、そして酒などの嗜好品への課税が相まって、食事の伝票の額も中々なものでした。

日本人の私がこの伝票をみて、「高っ!」と思う反面、シンガポールから来た観光客は、今頃日本のお寿司屋さんの伝票を見て、「安ぅっ!!」と感嘆しているのでしょう。シンガポールのドブ板横丁で、日本の国際競争力の大きな低下を憂いました。

外から内をあらためて知るだけでなはなく、我々MSGが日本の発展に今後どのような貢献ができるかについて確認できた貴重な時間でした。

これからは、もっと積極的に世界に出かけてみようと思います。

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